コラム:特定社会保険労務士になるための最難関は「特別研修」!?

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コラム:特定社会保険労務士になるための最難関は「特別研修」!?

社会保険労務士の第4の業務とも言うべき「紛争解決手続き代理業務」を行うことのできる特定社会保険労務士になるためには「特別研修→紛争解決手続代理業務試験→付記」という3つのステップをクリアする必要があります。

3つのステップの中の最難関は「紛争解決手続代理業務試験」だと思うかもしれませんが、この試験の平均合格率は60%以上。実は、(もちろん決して簡単ではありませんが)それほど難しい試験というわけではありません。
むしろ厄介なのは「特別研修」の方で、総時間にして63.5時間ものカリキュラムをこなさなければなりません。

「特別研修」のカリキュラムは大きく3部構成になっており、具体的には「中央発信講義(30.5時間)」「グループ研修(18時間)」「ゼミナール(15時間)」からなります。

まず「中央発信講義」というのはいわゆる座学で、「特定社会保険労務士の果たす役割と職責」「専門家の責任と倫理」「憲法」「民法」「労使関係法」「労働契約・労働条件」「個別労働関係法制に関する専門知識」「個別労働関係紛争解決制度」の計8科目について、ビデオ視聴という形式で行われます。

つづく「グループ研修」というのは、文字通り、受講者で10人程度のグループをつくり、ケース・スタディに関する申請書や答弁書の起案等が行われます。

そして3番目の「ゼミナール」は、「グループ研修」の応用編とも言うべき内容で、紛争解決手続代理業務を行う上でより実践的なスキルの習得が、ロールプレイの手法を用いて行われます。

最後に、「特別研修」の実施概要を簡単にご紹介しておきますと、研修の日程は、中央発信講義およびグループ研修が9月下旬から10月下旬までの1ヶ月間で、ゼミナールが11月中の3日間。募集人員は1,000人です。
ちなみに、教材代金を含む受講料として85,000円(平成24年度)が必要になってきますので、そちらの準備もお忘れないように。



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