「過去問→基本書」の順で学習することの意義

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「過去問→基本書」の順で学習することの意義

過去問には2種類あるということがおわかりいただけたところで、このページではいよいよ、過去問を活用した実際の学習方法について述べていきたいと思います。

過去問の使い方
まず、皆さんがイメージする過去問学習というのはどういったものでしょうか?
おそらくは、基本書を何度か繰り返し読んだ後に、その内容をきちんと理解できたかどうかを確認するために過去問を解くというものではないかと思います。

確かに、それがオーソドックスな方法ではあるのですが、ここでご紹介する過去問学習はそれとはまったくの別物。基本書と過去問の関係を逆転させているところに、ひとつ大きな特徴があります。

具体的に見ていきましょう。
通常は、社会保険労務士試験の学習内容を理解するためにまず基本書を読むわけですが、この過去問学習法では、過去問その中でも択一式試験の問題文(選択肢)を使って学習内容を理解していきます。

たとえば「労働保険徴収法第19条第4項の規定による確定保険料の額の認定決定の処分について不服があるときは、当該決定処分の処分庁たる都道府県労働局歳入徴収官に対して異議申立てをすることができ、その裁決に不服があるときは、厚生労働大臣に対して再審査請求をすることができる」という選択肢があったとします。

ちなみにこれは正しい内容の選択肢なのですが、この文章における論点は、「確定保険料の額の認定決定の処分に対して不服があるときは都道府県労働局歳入徴収官に対して異議申立てができる」ことと、「その裁決に不服があるときは厚生労働大臣に対して再審査請求ができる」ことの2点ですので、ここをしっかりと押さえた上で、基本書における当該箇所を改めて確認していきます。

つまり、分厚い基本書に書かれている内容を何でもかんでも読んで覚えるのではなく、過去に出題された問題の論点を逆引きする形で学習していくというのが、ここでおすすめする過去問学習の要諦になります。



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