「特定社会保険労務士」になるためのステップ

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「特定社会保険労務士」になるためのステップ

1号業務(申請書等の作成、申請書等の提出手続き代行、事務代理)、2号業務(帳簿書類の作成)、3号業務(相談・指導業務)については無印の社会保険労務士でも行うことができますが、第4の業務である「紛争解決手続き代理業務」については、特定社会保険労務士という特殊な社会保険労務士しか手がけることができません。
そこでこのページでは、特定社会保険労務士になるための方法についてご紹介していきたいと思います。

社労士
特定社会保険労務士というのは、あくまでも社会保険労務士であることが前提の資格になりますので、まずは前のページで確認した「①受験資格→②社会保険労務士試験→③実務経験→④登録」というステップはクリアしておく必要があります。そしてその上で、以下のステップをクリアすることが求められます。

ステップ⑤:特別研修
紛争解決手続き代理業務を行うために必要な知識や実務能力を身につけるための研修で、この研修を修了した社会保険労務士のみが、次のステップである紛争解決手続代理業務試験を受験することができます。すなわち特別研修の受講は、紛争解決手続代理業務試験を受験するための「受験資格」のようなものとご理解いただいて良いでしょう。
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ステップ⑥:紛争解決手続代理業務試験
紛争解決手続代理試験は毎年1回以上、基本的には11月に実施されます。試験は論述式で、提示される労働紛争の具体的な事例(長文)に基づき、当事者双方の主張を論理的に展開する必要があります。専門的知識と実践的な解決能力が問われる非常に高度な試験と言えるでしょう。
ちなみに平成25年度の紛争解決手続代理業務試験の受験者数は1,270人で、合格者数は837人。合格率は65.9%でした。
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ステップ⑦:付記
所属する都道府県社会保険労務士会を経由して、全国社会保険労務士会連合会の名簿に、紛争解決手続代理業務試験に合格した旨を付記します。「社会保険労務士になるためのステップ」における「④登録」のようなものと思っていただいてかまいません。
なお、付記のためには「紛争解決手続代理業務の付記申請書」「紛争解決手続代理業務試験合格証書の写し」「顔写真1枚」「社会保険労務士証票」といった各種提出書類のほかに、5,000円の登録免許税と、同じく5,000円の登録手数料が必要となります。



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