「企業内社会保険労務士」の業務あれこれ

*

「企業内社会保険労務士」の業務あれこれ

企業内社会保険労務士には大きく分けて、社内の人事・労務に関する事柄ならば何でも行う「ジェネラリスト」タイプと、ある特定の業務を中心に行う「スペシャリスト」タイプの2通りがあることをここまで確認してきました。

企業内社労士の仕事
取り扱う業務範囲の広さこそ異なるものの、「ジェネラリスト」タイプも「スペシャリスト」タイプも、企業内で活躍する社会保険労務士であることには変わりありませんので、ひとつひとつの業務内容について大きな違いはありません。具体的には、以下のような業務を担うことになります。

・社会保険/労働保険の手続き
・就業規則や社内規定の作成/改訂
・給与計算(タイムカードの集計含む)
・採用活動(新卒/中途)
・労務に関する各種コンサルティング
・社長/社員からの相談対応


「ジェネラリスト」タイプと「スペシャリスト」タイプの間には業務の大きな違いはありませんが、それでは「企業内社会保険労務士」と「開業社会保険労務士」の業務を比べた場合にはどうでしょうか?

結論から言えば、「企業内社会保険労務士」と「開業社会保険労務士」の間にも、それほど大きな業務上の違いというのはありません。ただし違いがあるとすれば、「企業内社会保険労務士」が自社のためだけに活動するのに対して、「開業社会保険労務士」は複数の顧問先のために活動することになるので、社会保険労務士としての専門的な知識に加えて、広範な業種・業界知識なども必要になってきます

また別の見方をすると、「開業社会保険労務士」には確かに広範な業種・業界知識が求められますが、行うのは社会保険労務士としての活動のみ。それに対して「企業内社会保険労務士」というのは、いわゆる社会保険労務士としての活動だけでなく、組織の中での定常業務も並行してこなすことが要求されます
ですので、「企業内社会保険労務士」と「開業社会保険労務士」のうち、どちらの方が楽といったことはありません。



「企業内社会保険労務士」の業務あれこれ 関連ページ

コラム:「開業」と「企業内」、目指すならどっち?
このカテゴリーでは一貫して、「企業内社会保険労務士」の知られざる実情と魅力について述べてきましたが、ここまで読んできた皆さんの中には「結局のところ、資格取得後になるとしたら、開業社会保険労務士と企業内社会保険労務士ではど […]
企業内社会保険労務士だからこそできること
同じ社会保険労務士でも、開業社会保険労務士と比べて企業内社会保険労務士を下に見る風潮がありますが、それは大きな誤りで、その企業に対して企業内社会保険労務士だからこそできることが実はたくさんあります。 企業内社会保険労務士 […]
「企業内社会保険労務士」の年間スケジュール
「企業内社会保険労務士の業務あれこれ」のページでもご紹介したとおり、企業内社会保険労務士が行うべき業務は多岐にわたります。加えて、ジェネラリスト的な企業内社会保険労務士なのか、それともスペシャリスト的な社会保険労務士なの […]
スペシャリストとしての企業内社会保険労務士
前のページでは、会社の中の人事・労務に関する事柄ならば何でも行う「ジェネラリスト」としての企業内社会保険労務士の姿をフィーチャーしましたが、ここではその反対に、ある一定の業務を中心に担う「スペシャリスト」としての企業内社 […]
ジェネラリストとしての企業内社会保険労務士
企業内社会保険労務士になるための第一歩である「登録手続き」について一通り確認したところで、ここからはいよいよ、企業内社会保険労務士の実際の仕事について見ていきたいと思います。 開業社会保険労務士ならばいざ知らず、企業内社 […]
「登録」のためには、実務経験か講習受講が必要
前のページで、企業内社会保険労務士として登録するために必要な書類として、①社会保険労務士登録申請書、②労働社会保険諸法令関係事務従事期間証明書または連合会が主催する事務指定講習修了書の写し、③社会保険労務士試験合格証書の […]
「企業内社会保険労務士」としての登録方法
前のページでは、社会保険労務士には「開業社会保険労務士」と「企業内社会保険労務士」という2つのタイプがあること、そして社会保険労務士として活動するためには「登録」という手続きが不可欠であることを解説しました。つづくこのペ […]
「開業社会保険労務士」と「企業内社会保険労務士」の違い
皆さんがこれから目指す「社会保険労務士」には2つの生き方があります。「生き方」という表現が少し大袈裟に聞こえるなら「進路」と言い換えても良いでしょう。そしてその「進路」は、遠い将来ではなく、社会保険労務士試験に合格した直 […]
魅力的な「企業内社会保険労務士」の世界
社会保険労務士というと「独立・開業ありき」の資格だと思っている方も少なくないかと思います。確かに実際に、社会保険労務士試験の合格者のうち約6割は「開業」登録者です。しかし裏を返せば、残りの約4割は独立・開業という道を選ん […]